齋藤さんは1on1面談の段階から、事業に対する解像度と自分の意見を持って話せる方でした。そのため、条件に優先度をつけて案件を紹介させていただきスムーズにベストマッチができました。企業様からも「齋藤さんのような人をどうやって見つけたんですか」と言っていただくこともありました。ベストな案件探しをするためには、ご紹介前のすり合わせが非常に重要です。
これまでのご経歴
大学卒業後、最初はネットプロテクションズに入りました。インターネットで買い物をして、後からコンビニなどで支払える決済サービスを展開している会社です。そこではC向けのマーケティングや新規事業開発を経験しました。その後、NTTデータに入って営業戦略を担当し、フォトブース事業を展開している会社でマーケティング責任者をしていました。現在は、XXX株式会社という会社にマーケティング責任者として入り、今はCOOに近い立場で事業全体に関わっています。
- ネットプロテクションズ|C向けマーケティング・新規事業開発
- NTTデータ|営業戦略担当
- 株式会社Pronoun|マーケティング責任者・アライアンス営業
- XXX株式会社(フリーランス)|マーケティング責任者 / COO的立場で事業全体に関与
AI作品を含む漫画・イラストの投稿販売プラットフォームです。国内ではAIを活用した作品に対する規制が強い領域がありますが、僕たちはAI作品もクリエイターの作品の一つだと考えています。AI時代においても日本のコンテンツIPの強みを失わないために、クリエイターが作品を発表・販売できる場所を作っています。
担当領域は、クリエイターの方々とのコミュニケーションや大手クリエイターの獲得、事業のポジショニング作りなど。単にマーケティング施策を打つだけではなく、事業そのものをどう伸ばすか、誰を巻き込むか、どう市場を作っていくかまで関わっています。
「このプラットフォームに作品を出してください」という話だけでは、大手のクリエイターの方々は動いてくれないと思っています。その人が今どういう状況にいるのか、AI作品を発表するうえでどんな課題を感じているのか、今後この市場がどうなっていくのか——そこまで理解したうえで、自分の言葉で話すことが大事です。僕はクリエイターの方々よりも業界について詳しくなるくらいのつもりで向き合っています。
中には「斎藤さんがいるからXXX株式会社に参加します」と言ってくださった方もいます。サービスの魅力だけではなく、自分自身の業界理解や向き合い方が意思決定に影響したということだと思うので、かなりやっていて良かったなと感じた出来事です。
そうですね。マーケティングって、突き詰めると「事業をどう設計するか」に近いと思っています。誰に、何を、どう届けるかを考えるのがマーケティングですが、それは結局、事業全体の動かし方と同じなんです。だから、マーケターとしての視点と、事業推進の視点は、自分の中では分けて考えていません。むしろ、両方の視点を持っているからこそ、今の役割で動けていると思っています。
齋藤さんにとって、マーケターとは
マーケティングって、僕の中では「売れる仕組みを作ること」だと思っています。会社にとって、まず売上を作る営業はすごく大事です。ただ、営業だけをし続けていても、人的リソースの限界があります。会社をグロースさせるには、売れる仕組みを作ることが必要だと思っていました。もともと営業には自信があったので、営業もできてマーケティングもできるようになれば強いと思い、最初のキャリアとしてマーケティングを選びました。
実践して、体系的にキャッチアップして、また実践する。基本的にはその繰り返しですね。マーケティングって、上流から下流までかなり領域が広いんです。大事なのは、経営の視座を持ちながら、目の前の仕事が事業全体のKPIのどこに紐づいているかを理解することです。それが分かると仕事のクオリティも上がり、成果も出やすくなる。そうすると、より上流の仕事も任せてもらえるようになります。
あとは、マーケティングだけに閉じないことも大事だと思っています。SQLでデータ分析もやりますし、事業開発も経験しています。機能の要求整理や、データベース構造の企画のようなところも触ってきました。売れる仕組みを作るということは、結局、事業全体のプロセスをどう設計するかに近いんです。
1社目のインターン時代の上司で、すごく尊敬している人がいます。その方から学んだのが、「顧客の動的な世界観ではなく静的な世界観を見ること」の大切さです。
動的な世界観というのは、今のSNSのトレンドや流行のこと。それで跳ねることもあるかもしれませんが、顧客の感情やライフスタイルに根ざしていないので、再現性がない。マーケティングというよりギャンブルに近いと思っています。
静的な世界観というのは、顧客の価値観やライフスタイル、考え方を深く理解すること。顧客よりも顧客の業界に詳しくなるくらいまで理解する。そこから戦略や施策を作ることが大事だと教わりました。今のXXX株式会社でも、それが大きく活きています。
そうですね。今のXXX株式会社でも同じようにやっています。正式リリースからまだそこまで時間が経っていない段階ですが、業界のトップクリエイターはかなり獲得できています。なぜそれができているかというと、クリエイターの方々よりも、その業界について詳しくなるくらいの解像度で向き合っているからだと思っています。ただサービスを説明するのではなく、誰よりもその業界に詳しくなって「あなたの置かれている状況を理解しています」「この業界の未来をこう考えています」と話せることが、獲得につながっているように感じています。
大手のクリエイターの方が参画してくれるかどうかは、経済条件だけでは決まらない。大事なのは、僕たちがこの業界に対してどう感じていて、彼らに何を提供できるのか。その解像度が高いかどうかです。
フリーランスという選択のきっかけ
去年の1月頃です。最初はフォトブースの会社の案件から始めて、その後オンライン診療サービスの債権回収や、CRMのコミュニケーションツールの設計なども担当しました。最初は一つから始めたんですが、やってみたら全然やれるなと思って、案件を増やしていきました。
一言で言うと、自分がどこまでやれるかを試したかった、というのが一番大きいです。会社員として働いていると、どうしても「会社の看板があるからできている」という部分があります。自分のスキルや経験が、外の環境でもちゃんと通用するのかを確かめたかったんです。
あとは、これまでマーケターとして積んできた経験が、一つの会社の中だけで使われているのはもったいないとも感じていました。複数の事業や業界に関わることで、自分の引き出しが増えていくと思いましたし、そこで得た視点をまた別の案件に活かせると考えました。
「あ、自分の経験って、外でもちゃんと通用するんだ」という感覚が一番大きかったです。これまでマーケターとしてやってきたキャリアの進め方は、業務委託の環境でもかなり活かせると分かりました。普通に仕事を増やせるし、単価も上げられると思えたのは、正直かなり自信になりました。
それと、会社員だと「あなたはこの役割をやってください」と決められることが多いですが、フリーランスだと自分で「この案件でこの動きをします」と決められる。その違いはかなり大きくて、仕事に対する主体感が全然違うと感じました。
視野が広がりましたね。一つの会社にいると、どうしてもその会社のやり方や文化が「当たり前」になっていくんです。でも、複数の会社に関わることで、「あっちではこうやっていた」「この会社だとこのアプローチが機能する」という比較ができるようになりました。
あとは、成果に対してよりシビアになれました。会社員だと、多少成果が出なくても月給は入ってきます。でもフリーランスは、成果を出せなければ次の案件につながらない。その緊張感が、仕事の質を上げてくれたと感じています。怖さというより、むしろそれが心地良いくらいです。
副業前
- 会社の役割に縛られた動き方
- 一つの業界・カルチャーに限定
- スキルの市場価値が不明確
- キャリアの意思決定を会社に委ねる
副業後
- 業務内容を自分で提案・設計できる
- 複数業界を横断した視野が広がった
- 外でも通用するという自信がついた
- キャリアの意思決定権を自分で持てる
一番は業務内容と裁量、二つ目が報酬、三つ目が稼働時間です。業務内容というより、一番大事なのは裁量ですね。経営陣と認識がそこまでずれていない状態であれば、都度の細かいコミュニケーションを挟まなくても、アクション量を担保すれば事業は伸びていくと思っています。外部のプロに任せるなら、一定の裁量を渡してほしいんです。
自分のやれることを増やしたい、というのが大きいです。僕は、キャリアの最終到達点のイメージが明確にあるわけではないんです。でも、それはポジティブに捉えています。最終的にやりたいことを固定すると、そこにこだわりすぎてキャリアを狭めてしまう。目の前でやれることを増やしていく。その先に、自分ができることや選べることが変わっていく方が健全だと思っています。
たとえば、野球選手をやりながらサッカー選手もやっていて、野球だけに集中したらサッカーができなくなるのは怖いじゃないですか。僕は、野球もやりたいし、バスケもやりたいし、サッカーもやりたい。だから今は、どれもやっている感覚です。
結局、自分自身のキャリアデザインの意思決定権を、会社ではなく自分で持ちたいんです。自分の身の振り方を自分で意思決定している状態を常に満たしたいので、フリーランスをやっていると思います。
本音で言うと、不安はなかったです。これまで成果を出してきた感覚もありましたし、会社員かフリーランスかという働き方の違いで、自分が出せる価値が大きく変わるとは思っていませんでした。むしろ、フリーランスである以上、プロ意識はかなり持っています。クライアントから依頼をいただいている以上、ただ言われたことをこなすだけではなく、責任を持って成果を出す必要があります。案件に入る以上は「ちゃんと成果を出す」という前提でコミットしています。
フリーランスは自由な働き方と言われることも多いですが、僕の中では「プロとして事業に関わる働き方」という感覚の方が近いです。外部の人間として入るからこそ、社内の人以上に成果に対してシビアであるべきだと思っています。
そうですね。成果を出せるから裁量を持てるし、成果を出せるから次の案件にもつながる。そこを抜きにして、自由だけを求めるのは少し違うかなと思っています。プロとして案件に入る以上、クライアントにとって「この人に任せてよかった」と思ってもらえる状態を作りたいです。そのためには、自分の役割をただこなすだけではなく、事業全体を見て、必要であれば自分から提案することも大事だと思っています。
CodeCastと案件への向き合い方
担当者のレスポンスがめちゃくちゃ早かったことですね。他の人と比べても、かなり前のめりでした。返信のスピードが異常に早くて、「なんだこの人」と思いました。この人がいるならやってみようかなと思ったのが大きいです。
あとは、面談当日に僕の職務経歴書をかなり直してくれたんですよね。見やすく作り直してくれて、ありがたかったです。一番は、自分にめちゃくちゃ合った案件を提案してもらえたことです。担当の方が紹介してくれた案件は、僕にとってかなり合っていたと思います。
僕自身は、そんなに頻繁な1on1はいらないタイプです。仕事に集中していますし、あまり悩みもないので。ただ、これは僕の場合です。フリーランスを始めたばかりの方や不安な方は絶対にいると思います。今の働き方で合っているのかとか、クライアントからこういうことを言われているけれど誰にも相談できないとか。そういう時に、CodeCastさんのような親身な方が隣にいてくれると、それだけで力になると思います。
そうですね、僕に合ったサポートの形に合わせてもらえたのはありがたかったです。ある程度慣れている人にとっては、頻繁なコミュニケーションが不要なこともあると思います。僕のタイプに合わせて頻度を調整してくれたのは、とてもやりやすかったです。
これからのキャリア
今関わっている会社に、もっと本腰を入れてコミットしてもいいと思っています。フリーランスではなく、より深く入る選択肢もあります。一方で、自分で会社を作ってもいいかなとも思っています。正直、何でもやれる気がしているので、何とかなるだろうと思っています。
自己実現をするという意味では、フリーランスほど適した働き方はないと思っています。どの案件を受けるかを自分で決められるので、自分が求めている自己実現のプロセスを作りやすい。ただし、裁量が欲しければそれだけのスキルや成果が必要です。
だから、「自由に働きたいからフリーランスになる」というだけではなく、自分が何を実現したいのか、そのためにどんなスキルや成果が必要なのかを考えることが大事だと思います。そのうえで、正社員として頑張るのか、フリーランスとして自己実現を目指すのか。自分にとって最適なキャリアを選んでもらえたらいいなと思います。
